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About
店無き後も、いつまでも語り継がれる名店というものがある。
「裏寺のはなふさ」は、まさにそんな一軒だ。
「父はもともと室町で商売をしてたんですが、叔父が東京の喫茶店『トップ』の存在を知って、当時京都にはなかったサイフォンコーヒーの店を
提案したそうです。」
昭和30年、そうして「はなふさ」が生まれた当時はほんの6歳だった、当主の山本一夫さんは振り返る。
たった数席のカウンター、コーヒーしか置かない店にひっきりなしに客が訪れ、行列ができた。
時は大阪万博のころ。
「当時のコーヒー一杯の値段を考えると、一日に千杯ほど出てた計算になりますね。」
と懐かしそうに語る一夫さんも中学生のころからカウンターに立っていた。
「当時は生豆を混ぜてからローストされるコーヒーが『ミックス』と呼ばれて一般的でした。
でも、父は現在と同じように生豆を別々に焙煎してから混ぜ、当時から『ブレンド』と称していました。
それが大いなる味わいの違いを生んだのか。
国分綾子がエッセイの中で京都でコーヒーを飲むなら「イノダ」か「はなふさ」と称賛し、
東野英治郎や西村晃などの名だたる個性俳優を始め
「通なコーヒー飲み」が足を運ぶ名店となった。」
しかし、30歳になるころ、一夫さんは次の時代を見据えて「裏寺のはなふさ」を卒業。
独立して「はなふさコーヒー山本屋」をスタートさせた。
これが現在の「はなふさ珈琲店」
コーヒー一筋の裏寺と違い、こちらはケーキやフードも食べられて、ゆっくりと時間を過ごせる店に。
けれど、サイフォンに関しては、焙煎もサイフォン式も決して譲らぬ本店仕込み。
裏寺同様こちらもまた、おいしいコーヒーを求めて「わざわざ」足を運ぶ客に愛される店になった。
「うちのコーヒーはとことん濃いのが特徴。一番人気は、エグくならないぎりぎりのところまで苦みを追及して、
しかもあっさり仕上げたサントスブレンド(430円)です。決して一般受けする味やないけど、
今も昔も、この味を求めてきてくれる人が、うちのお客さんなんです。」
上質のブルボン・サントスをベースにしたこのブレンドは硬派を気取ってぜひブラックでのんでみてほしい。
Shop紹介
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昭和30年から代々続く日本で数ある老舗サイフォン珈琲専門店 はなふさ |
Map
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はなふさ イースト店 |
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ノース店 |
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サウス店 |